はじめまして、株式会社タニモトでございます。
このページをご覧いただき、ありがとうございます。

私たちは、災害用シャワーシステム「ENCOURAGE(エンカレッジ)」を通じて、誰もが安心して清潔な環境で過ごせる「防災立国」の実現に貢献したいという強い信念をもって事業に取り組んでいます。

なぜ、私たちが災害用シャワーを開発するに至ったのか?

私たちの災害用シャワー開発の原点は、1995年の阪神・淡路大震災にあります。

この未曽有の大災害で、食料や毛布などの救援物資は全国から届けられましたが、被災地ではトイレや入浴施設が圧倒的に不足しているという現実を目の当たりにしました。

当時のシャワー棟は大型トラックでの搬入が必要で、建物の倒壊や瓦礫によって搬入が困難であったり、時間を要したりする課題がありました。

私たちはこの経験から、災害時における「入浴」が単なる衛生問題だけでなく、被災された方々の「尊厳」や「心の健康」を守る上でいかに重要であるかを痛感しました。

汗や汚れが蓄積する不衛生な状態は、皮膚疾患や感染症のリスクを高めるだけでなく、精神的なストレスや不安を増大させます。

特に、自衛隊による入浴支援が終了し、仮設住宅が完成するまでの「中長期避難時」に、入浴問題に直面する避難所がほとんどであることも課題として認識しています。

 

「災害時だからこそ、さっぱりしたい、汗を流したい」という切実な願いに応えたい。

そして、「いつでも・どこでも・だれでも・安全で快適な温水シャワー」を提供することで、被災者が心身ともに安心して過ごせる避難生活環境を届けたい――この強い思いが、組立式シャワー「ENCOURAGE」の開発へと私たちを突き動かしました。

どのように、皆様のお役に立ちたいと考えてきたのか?

私たちは、この信念を実現するために、「可搬性と機動性」を最重視した組立式シャワーシステムを開発しました。

•簡単・迅速な組み立てと運搬

ビスや工具を一切使わず、大人3~4人で約15~20分程度で簡単に組み立てることができます。
軽量で丈夫なFRP(強化プラスチック成形)部材を採用し、収納時は軽トラックでも運搬可能なサイズに工夫しました。
 

•衛生とプライバシーの確保

かけ流しのシャワー方式で常に清潔な入浴が可能であり、湯水を通じた感染の心配を軽減します。
完全個室のシャワールームは、外部から見えない構造で、特に女性のプライバシー保護に配慮しています。
 

•多様な水源と燃料への対応

温水のボイラーの熱源には入手しやすい灯油を利用しており、燃料の確保が容易です。
さらに、河川やプールの水を浄水器でシャワー用水として利用することも可能です。
 

•公平で計画的な運用

専用メダルやタイマー制御により、1回あたりの湯量や時間をコントロールでき、長時間占領される心配が少なく、公平な入浴機会を提供します。
また、災害現場では、管理者が常駐しなくても24時間連続運転が可能で、人手不足の状況でも非常に役立つと評価されています。
 

•幅広いニーズへの対応

車椅子対応モデルも用意しており、要配慮者の方々にも安心してご利用いただけるよう配慮しています。
 

•平時からの活用促進

災害時だけでなく、海水浴場、野外イベント、消防・警察・自衛隊の野外訓練時、介護施設など、平時でも活用できる多用途性も提案しています。
これは、備蓄品が平時に遊休資産とならないようにするための私たちの工夫です。

どのような場所で、どのようにご利用いただいてきたのか?

組立式シャワーシステム「ENCOURAGE」シリーズは、その高い機能性と実用性から、多くの機関や災害現場で採用・活用されてきました。
 

•政府機関からの評価

内閣官房の「国土強靱化 民間の取組事例集」に選定され、消防庁の「拠点機能形成車」への車載装備品としても採用されています。
陸上自衛隊のイラク派遣時にも入浴設備として活用された実績があります。
 

•日本赤十字社との連携

日本赤十字社やピースボート災害センターのようなボランティア団体にも導入されており、災害時の医療救護活動や救援物資の配布活動と連携し、被災者やボランティアの衛生環境を支えています。
能登半島地震では、日本赤十字社による支援において、七尾市立山王小学校などでプールの水を浄化してシャワーに利用し、被災者の方々に大変喜ばれました。
 

•過去の大規模災害での活躍

新潟中越地震(2004年)
長岡市の中学校や小千谷市の公民館、魚沼郡川口村の被災現場で活用され、「シャワーがこんなに暖かいと思わなかった」と利用者から感謝の声が寄せられました。

新潟中越地震での設置事例


◦東日本大震災(2011年)
石巻市のボランティアセンターで約1年半にわたりトラブルなく利用され、世界中のボランティアに貢献しました。

東日本大震災での設置事例


◦熊本地震(2016年)
益城町保健福祉センターや熊本刑務所に導入され、特に益城町では2ヶ月間に9,400人以上の被災者が利用し、「清潔感がある」「使いやすい」「身体が温まった」「車いすのままシャワーを浴びることができてよかった」といった温かい感想をいただきました。

熊本地震での設置事例


◦平成30年7月西日本豪雨(2018年)
倉敷市や総社市の避難所・ボランティアセンターで株式会社トラストバンク様の支援により設置され、泥だらけのボランティアの方々や被災者の衛生維持に大きく貢献しました。

西日本豪雨での設置事例


◦令和6年1月能登半島地震(2024年)
輪島市などの避難所で日本赤十字様の支援により設置され、この時に、車いすのままシャワーを利用できるエンカレッジⅢ型を設置させていただき、テレビでも紹介していただきました。

能登半島地震での設置事例


◦その他
長崎市の拠点避難所である香焼公民館文化ホールでは、約2畳のスペースに25セットの備蓄実績があり、G20大阪サミット2019の消防特別警戒にも採用されました。




私たちは、これからも「人命・人権最優先の防災立国」の実現に向け、政府が進める防災庁設置の動きや、避難所環境の抜本的改善の一翼を担い、民間企業として災害に強い社会づくりに貢献してまいります。

災害時の備えとして、組立式シャワーシステム「ENCOURAGE」にご興味をお持ちいただけましたら幸いです。

ご質問やご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
 
私たちは、これからも「人命・人権最優先の防災立国」の実現に向け、政府が進める防災庁設置の動きや、避難所環境の抜本的改善の一翼を担い、民間企業として災害に強い社会づくりに貢献してまいります。

災害時の備えとして、組立式シャワーシステム「ENCOURAGE」にご興味をお持ちいただけましたら幸いです。

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